「豊かな心」を育むとは、お互いの悪い所も許し合う度量を育む事だと思う
こんにちわ。
教師コンサルの得津です。
教員採用試験もいよいよ二次試験に入る時期ですね。
僕が支援している学生さんたちも、その対策に熱がこもっています。
さて、今日はこの教員採用試験でよく質問される
「豊かな心の育成についてどう思うか」
というお話です。
本題に入る前に、まず「豊かな心」とは何かについて触れておきます。「豊かな心」とは文科省が教育を通して育む「生きる力」のうちの3本柱の一つです。(他に、確かな学力と健やかな体があります。)
具体的な内容は以下の通りです。
◎豊かな心とは
「豊かな心」とは、美しいものに感動し、常に生きることの喜びと感謝の気持ちに 満ち、明るく、前向きに、たくましく生きようとする心です。 「豊かな心」は、自分を大事にすると同時に他人を思いやる心でもあります。そして、ルールやマナーを守り、社会に貢献しようとする実践的な力の基礎になります。 時と場所を上手にわきまえ、他人の立場や心を充分に尊重できるような判断力と行動力に支えられて、初めて「生きる力」は本当の力となるのです。
豊かな心の中身そのものにいろいろ思われる方もいるでしょうが、それは今回おいといて・・・
冒頭でもご紹介しましたが、この豊かな心の育成をどうしますか?ということがよく面接で聞かれます。だから、面接練習をするときもこの質問を学生さんにします。そのときに、多くの学生さんが答えるのは
「お互いの良い所を見つけて、それを伝え合う活動をしていきます。」
という意見です。
それを聞いて私は「なんだか物足りないなぁ・・・」と思ってしまうのです。
自分を大事にし、他人を思いやるとは
この意見はきっと、”自分を大事にし、他人を思いやる”という記述から着想を得て考えた意見だと思います。
学生さんの意見が悪いかといえば、そうではありません。良い所を見つけて伝え合う事だって大事です。でも”自分を大事にし、他人を思いやる”ために他に出来る事もあるんじゃないかと思うのです。
それが、悪い所を認めるという態度だと私は考えます。
自分を大事にするとは、自己受容的態度であると思うんですよね。
自己受容とは、自分の良い所も悪い所も受け入れる態度の事。
よく「 very good(とてもいい)自分じゃなくて、good enough(これでいい)自分を受け入れよう」なんて言われますが、ようは悪い所やみっともない所があってもええやん!っておもえる態度が大事だと思うんですよ。
プライドからの脱却
自分が悪い所を認める事が大事だと考えたのは、かつてプライドの高い自分がいたからです。「周りによく思われたい」とか、「出来る自分じゃないとあかん」とか、「自分はかしこいねんぞ」とか、そんないろいろと高いプライドを持っていました。自分の良さに目を向け、悪い所やみっともない所には目を向けませんでした。
だから、それらを直視する場面に出くわすと「自分って全然アカン・・・」と必要以上に凹んでしまい、周りに迷惑かける事がたびたびありました。
そんな自分から脱却するには、プライドを捨てたり、できひん自分もええやんって思える事が一番大事だと思うんです。自分はある日、なんか急にそれに気づき、心が軽くなったのを今でも覚えています。
だからこそ私は、「豊かな心」を育むとは、自分の悪い所を受け容れ、同じように相手の悪い所も受け入れる態度や度量を育むところだと思います。
実際にどうするかというのは、”良い所探し”よりも難しい気がするので、すぐに方法を浮かびませんが、自分も考え続けていきたいと思います。
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