教師コンサルタントの子育て・教育コラム

元小学校教師の教師コンサルタントが、コンサルの中での気づきや子育て・教育に関するお役立ち情報を書いていきます

子どもの自信を育む秘訣は、クラスのあたたかさ

 

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先日、「子どもの自信が育つクラスのヒミツ」という学生向けの勉強会を行いました。春から先生になる学生さんだけでなく、現場で働く先生も来てくださいました。

 

「子どもが自分のやりたい係をして、自分の良さが認められていく中で自尊感情も育つと思うんです。」

 

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そう語ってくれた、ゲストの野村先生。
学生時代の卒論で、自尊感情を高める取り組みについて研究し、その中で係り活動の魅力を知って以来、学級活動の中でも特に精力的に取り組んでいます。

 

 

そんな野村先生、一年目は子どもを叱ることについて悩んだそうです。

「なんか、こう怒ることが目的になってしまったらダメだし、怒ろうと思うとつい言い過ぎてしまうし、そのバランスにすごく悩みましたね。おかしいと思ったことは『おかしい』と言いますけど、そこから先は子どもたちに考えてもらうようにしています。」

 

 

この言葉には、思わずメモをとる学生さんもたくさんいました。
やっぱり、叱り方についてはギモンに思うところがあるようです。

 

 

野村先生の話は続きます。

 

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「子どもの自信や自尊感情って、あったかいコミュニティの中で育つと思うんです。私自身も、あったかいコミュニティにいたときは周りが認めてくれてる安心感があって、自分はこれでいいんやって思えました。だから、係り活動を中心に子どもたちがあったかい雰囲気の中で過ごせるようにがんばっています。」

 

「ただ、最近の課題は周りの子どもたちのあたたかさに甘えてしまっている子がいることですね。もっと、自分で頑張れる部分もあるだろうと思うんで、そこをどう伸ばしていこうかなと。」

 

 

 

野村先生が思う子どもの自信について現在・過去・未来にそってお話いただきました。そのあとは、休憩をはさみ、参加者同士で「子どもの自信を育むためにできること」というテーマで話し合いました。

 

 

「勉強苦手な子の自信をどうやって育んでいったらいいんだろう」
「やっぱり、できないってことに子ども自身が嫌な思いをしてるだろうから何かしてあげたい」
「成功体験って、どうつくっていったらいいかな」

 

 

などなど、学生にとってはまるで集団討論を思い出すような感じだったみたいです。今回はフィッシュボウルという、対話しているグループとそれを見てながら自分野中で考えるグループがいるというワークを行いました。

これが思った以上にうけたので、個人的にはそれが嬉しかったですね!

 

そして最後にふり返り。
会が終わってからも野村先生に話を聞きにいく学生さんの姿が、意欲を感じさせていいなと思っていました。

 

 

 

■ 参加者の感想(一部紹介)

「写真を見せてもらっただけで、温かいクラスだなと感じました。温かい認め合えるクラスは自分もめざしているので、自分に余裕をもつなどして学級づくりをしていきたいです」

「まさに自分の興味のある内容でした。もう一度いただいた資料を読み返し、学んだことを忘れないようにしていきます」

「いただいた資料をみて、確かに言って終了ではなくて次につながるようにすることを考えさせられました」

 

■ 次回予告

次回は2月21日(日)14時〜17時半

「社会人になってもやりたいことをやり続ける方法」です。

 

お申し込みは、dlab.npo@gmail.com まで。