夏休みの宿題は、お母さんの宿題じゃなくて子どもの宿題
どうも、教師コンサルの得津です。
先日カフェに行くと、お母さんが塾の宿題をなんとかして子どもにさせようと、
「はよ、やり!」
「なんでわからへんの!?」
と、お子さんをまくしたてる場面に遭遇しました。
お母さんがしゃべるたびに、やる気を無くしていくお子さん。
「これじゃあ、宿題しぃひんよなー。」と思いながらも、
いつまで経っても宿題をしないお子さんに苛立つ気持ちも分かります。
いつまでも宿題をしないお子さんをみて苛立ってませんか?
きっと夏休みの宿題も同じではないですよね。
自由研究や読書感想文など、普段の漢字・計算に比べて宿題はたくさん。
でも、いつまでたっても取りかかる様子のないお子さんに苛立つ親御さんも多いのではないでしょうか。
だからといって、カフェの話で出したお母さんのように子どもに話しかけても子どもはやる気をなくしてしまう。たとえ始めたとしてもなんかダラダラやってる・・・
なんてことになってしまいます。
宿題は、”子どもの課題”です。
「何を言ってるんだ当たり前じゃないか」と思うかも知れませんが、ついついいろいろ口出ししていませんか。
アドラー心理学に”課題の分離”というものがあります
哲人 わかりました。それでは、アドラー心理学の基本的なスタンスからお話ししておきます。たとえば目の前に「勉強する」という課題があったとき、アドラー心理学では「これは誰の課題なのか?」という観点から考えを進めていきます。
青年 誰の課題なのか?
哲人 子どもが勉強するのかしないのか。あるいは、友達と遊びに行くのか行かないのか。本来これは「子どもの課題」であって、親の課題ではありません。
青年 子どもがやるべきこと、ということですか?
哲人 端的にいえば、そうです。子どもの代わりに親が勉強しても意味がありませんよね?
青年 まあ、それはそうです。
哲人 勉強することは子どもの課題です。そこに対して親が「勉強しなさい」と命じるのは、他者の課題に対して、いわば土足で踏み込むような行為です。これでは衝突を避けることはできないでしょう。われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。
青年 分離して、どうするのです?
哲人 他者の課題には踏み込まない。それだけです。
青年 ……それだけ、ですか?
哲人 およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと――あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること――によって引き起こされます。課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。
出典:
第2回他者の期待を満たすために生きてはいけない|嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え|ダイヤモンド・オンライン
ここにある通りなのですが、子どもがするべき宿題にたいして、まるで自分の課題かのようにお母さんが口を出してしまっては、子どものやる気は削がれていきます。
「これは誰の課題か」
を、口を出してしまう前にまずは意識しましょう。
とはいえ、宿題はしてほしい
ですよね。
それは素直に伝えていいのです。
伝え方さえ工夫すれば良いのです。
「 i メッセージ」というをご存知でしょうか。
新しいappleの商品ではありません。
「私は〜」と主語を明示して話す方法です。
この良い所は
- 相手が受け入れ易くなる
- 主語が入る事で、自分も乱暴な言葉遣いにならない
という良い所があります。
今回の宿題の場合なら
「私は、宿題をしたほうが残りの夏休みを楽しく過ごせると思うけど、どう?」
「お母さんはあなたが宿題に手を付けないのが不安なんだけど」
というような言い方になります。
課題の分離と i メッセージを意識してお子さんと関わってみて下さい。
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