教師コンサルタントの子育て・教育コラム

元小学校教師の教師コンサルタントが、コンサルの中での気づきや子育て・教育に関するお役立ち情報を書いていきます

知ってましたか?2015年度から教科書が変わります!

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こんにちわ、今日は教科書の話です。

 

この春から、また新しく小学校の教科書が変わります。
もうお家の人が勉強していたころのものとは大きく違っていることでしょう。

 

改訂の流れ 

 今回の改訂は、23年度以来4年ぶりの改訂です。
2020年に新学習指導要領が全面実施となるのですが、それに合わせて少しずつ変えていく流れになります。

だから、教科書が変わった学年もあれば、そうでない学年もあります。

 

どういうことかというと・・・

 

1・3・5年生は新しいものを
2・4・6年生は今までのものを

といった具合です。

 

何が変わったの?

大まかにまとめますと・・・

  • 全体的にページ数の微増
  • 国語では、さらなる言語活動/日本の伝統的な言語文化の充実
  • 災害のことや尖閣諸島に関する記述がある
  • アクティブラーニング(学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法)を踏まえた内容が加わる

などです。

 

家庭で大事にしたいこと

 言語活動とか、アクティブラーニングとか、耳慣れない言葉が多いですね。国としては、学習指導要領で「自主自律的に学び、変化する社会に対応できる」人を育てることを目的としています。ざっくり言えば、「どんな状況でもやっていける人」を育てたいということです。

 

そのためには、「どうしたらいいんだろう?」と考える習慣を持ち、
「ちょっとイヤなやつ」とも時には話し合える力が大事だよねって話です。

 

じゃあ、家庭ではその力を育むにはどうしたらいいのか。3つあると思っています。

  1. 聞く
  2. 待つ
  3. さりげないフォロー

です。

 

1、聞く

子どもが相談を持ちかけてきたときに、指示や方法を伝えるのではなく
「どうしたらいいと思う?」
「どうしたいの?」
と、聞いてあげてください。質問しながら、子どもの中にある答えを引き出すイメージです。もちろん、子どもが知らないことは教えてあげますが、結構自分なりに工夫して子どもはがんばります。

 

2、待つ

これが大事!待てないんですよね。相談された側としては答え(だと自分が勝手に思っているもの)を持っているわけですから、「早くこの答えにたどり着いてくれ」とか思いますが、無茶な要求です。答えは子どもの中にしかありません。その答えを出せるよう、信じて待つ態度が大切です。

 

3、さりげないフォロー

子どもがすることですし、失敗もします。子どもが考えていたことが出来なくてかんしゃくを起こす事だってあります。それで良いんです。失敗したら「次はどうすれば良いのか?」これを聞くだけでも子どもが失敗から学ぶ機会を与えることになります。
あと、成功した時もフォローが大事です。ほめるんじゃなくて子どもの気持ちに共感してあげたり、「特に何が上手くいったのか?」をちょこっと聞くというようなことをすれば、成功体験としてより定着し、自信につながります。

 

 

今日が始業式の所も多いと思います。
1・3・5年のお家の方、ぜひ一度教科書に目を通してみてはいかがでしょう。