教師コンサルタントの子育て・教育コラム

元小学校教師の教師コンサルタントが、コンサルの中での気づきや子育て・教育に関するお役立ち情報を書いていきます

NHKクローズアップ現代 二月九日放送から 〜子どもが愛着を形成していくために〜

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2月9日(月)に放送されたNHKクローズアップ現代、ご覧になられましたでしょうか??少年犯罪の裏にある、愛着障害がテーマでした。

 

 

愛着障害とは何かと言いますと

乳幼児期に長期にわたって虐待やネグレクト(放置)を受けたことにより、保護者との安定した愛着(愛着を深める行動)が絶たれたことで引き起こされる障害の総称。愛着障害を示す子供には衝動的・過敏行動的・反抗的・破壊的な行動がみられ、情愛・表現能力・自尊心・相手に対する尊敬心・責任感などが欠如している場合が多い。他人とうまく関わることができず、特定の人との親密な人間関係が結べない、見知らぬ人にもべたべたするといった傾向もみられる。施設などで育ち、幼少期には手のかからなかった子供が、思春期に万引きなどの問題行動を起こす例もある。適切な環境で継続的に養育することで大幅な改善が期待でき、その点で広汎性発達障害と明確に区別される。 コトバンクより

 

子どもの時に虐待を受け 、保護者と十分にスキンシップをとれなかったことによって引き起こされる障害です。番組では脳科学の観点から解決のアプローチをされている教授の取材や、児童養護施設で働く方のインタビューなど、いろんな観点から愛着障害について取りあげていました。

 

船と港

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番組で解説していた教授が、愛着障害のメカニズムについて「船と港」のたとえを出して説明していました。とても分かりやすいたとえでした。

 

親は、子どもという船が帰ってくる港なんですね。
港が機能していないと、子どもは帰って来れなくなってしまう。
そればかりか親以外の港へもどう帰ったら良いか分からずに攻撃的な態度に出たり、衝動的になったりするんでしょう。

 

良い港であるために

愛着を築くために、何も「子どもとべたべたしましょう」ってことではないと思うんです。ただ、子どもの顔を見て話を聞き、喜んでる事に喜び、悲しんでる事に悲しむ。そういうことだと思うんです。

子育てって、難しい事や思い通りにならないことの連続だと思うんです。
腹が立つこともあるだろうし、嫌になるときだってある。

でも、思い出してください。

 

子どもがいたからこそ感じられる瞬間瞬間の喜びや嬉しさを。
「かけがえのない、あのとき、あの瞬間」を。

どうしても、ダメだ!って心が疲れてしまった時は、
ご連絡ください、私も及ばずながら力になりますので。